不安を主訴とする心の病気に悩む方が増えています。
また精神医学の進歩によって、これまで自律神経の病気や更年期障害と診断されていた方が、実は不安神経症(不安障害)を抱えているとされるケースも多くなってきました。
不安神経症(不安障害)の背景にはストレス社会の問題などが指摘されています。
しかし比較的新しい疾病であることもあり、まだまだその詳しいメカニズムは明らかになっていないのが現状です。
心の病気は本人・家族の正しい知識と共に、職場など周囲の理解が何よりも大切となります。
特に早期の適切な措置は、うつ病などの併発を防ぐなど症状の長期化防止にとても大事です。
不安障害の症状について、簡単に説明したいと思います。
社会不安障害→外食、人と目が合う、知らない人に会うなど、普通の人はあまり緊張や不安を感じないような時にでも、強い緊張と不安を感じ、動悸、手足の震え、発汗、赤面、話せなくなるといった症状が起こります。
全般性不安障害→人によって不安を感じる要因は様々で、頭痛、めまい、そわそわして落ち着かない、吐き気やのどのつかえなど、色々な症状が出ます。注意力が散漫になる、イライラする、不眠、疲れやすさのような症状が出ることもあるでしょう。
強迫性障害→あまり気にしなくてもいいようなことが、どうしても気になり、自分の気が済むように行動せずにはいられなくなります。ゴミのようなものを捨てられずに溜め込んでしまったり、四や十三などの数字を極度に避けたり、繰り返したりするなど、人によって症状が異なります。
急性ストレス障害→恐ろしい体験をした直後から、本人の意思とは無関係に頭の中でその恐ろしい体験が何度も繰り返されます。感覚が麻痺してしまったり、現実感がなくなって、注意力が散漫になったりといった症状が起こり、その体験の記憶を喪失することもあるでしょう。
外傷後ストレス障害(PTSD)→強い恐怖や無力感を味わうような体験をした後で、急性ストレス障害のような症状が一ヶ月以上の長期間、継続して現れます。
パニック障害→強烈な恐怖や不快感から突然に発作が起こり、動悸、窒息感、震え、気が遠くなる、発汗、めまい、吐き気などの症状が出ます。パニック発作は10分以内に症状がピークに達し、30分以内に治まることが多いです。このまま死んでしまうかもと感じるような発作が、何度も繰り返し前触れなく起こります。