不安とは、明確な対象を持たない恐怖の事を差し、その恐怖に対して自己が対処できない時に発生する感情の一種のことです。
不安が強く、行動や心理的障害をもたらす症状を総称して不安障害と呼びます。
実際の状況にはそぐわないほど不安に感じる気持ちが強く、不安な気持ちが日常生活に支障をきたしてしまうほど、度々、もしくは、長い間、起こってしまうという精神病疾患の総称です。
以前は、神経症やノイローゼなどと呼ばれていました。
この障害により発汗、動悸、頻脈、胸痛、頭痛、下痢などといった身体症状として現れる事があります。
治療は、認知療法・認知行動療法・薬物療法などが行われます。
薬物療法は、ベンゾジアゼピン系などの抗不安薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの抗うつ薬などが中心となる。鍼治療も有効との報告もあります。
不安障害は、大きく分けると、社会不安障害、全般性不安障害、強迫性障害、急性ストレス障害、外傷後ストレス障害(PTSD)、パニック障害に分けられます。
社会不安障害は、以前は対人恐怖症と呼ばれていた、日常生活に支障をきたすほどの極度のあがり症のような症状です。
全般性不安障害は、様々なことに訳もなく不安を感じる状態が長引き、日常生活を送れなくなります。
全般性不安障害は、アメリカでは二十人に一人ぐらいの割合でかかっているといわれるほど、一般的な精神病疾患です。
女性の方がかかりやすく、十代で発症することもあります。
強迫性障害は、鍵をちゃんとかけたか不安になり、確かめに行かずにいられないことが頻繁に起こるなど、何かが急に不安でたまらなくなったり、不快になったり(強迫観念)します。
その気持ちをどうにかするために、何かしないではいられない(強迫行為)のが特徴です。手が汚い気がして、長時間洗い続けたり、何度も洗ったりしないと気がすまない、自分が決めた通りに物が並んでないと気がすまないなど、本人以外には理解できないことが多いでしょう。
急性ストレス障害は、トラウマになるような出来事が原因で、数時間から数日の間に不眠やフラッシュバックが起こり、一ヶ月以内に治まる症状をいいます。一ヶ月以内に治まらない場合は、外傷後ストレス障害(PTSD)と呼ばれますが、外傷後ストレス障害(PTSD)は半年以上経ってから症状が現れることもあるのです。
パニック障害は、突然、パニック発作と呼ばれる発作が起こります。その発作の症状と、また発作を起こすのではないかと不安から日常生活を送るのが困難になる病気です。